
・具体的にどんな効果があるのかも知りたい。
モロヘイヤスムージーの美容・健康効果を調べているそこのあなた!
モロヘイヤってどんな野菜か気になりますよね。
モロヘイヤはアラビア語で「王様の食べ物」と呼ばれています。またクレオパトラも好んで食べていたという話は有名です。
実はモロヘイヤは最も栄養価が高い葉野菜で、多くの美容・健康効果を発揮します。
- 生活習慣病の予防(ビタミンB2)
- 胎児の発育を促す効果(葉酸)
- ストレスを和らげる効果(パントテン酸)
- 美肌を作る効果(ビタミンB6)
- 糖尿病を予防する効果(水溶性食物繊維)
- 悪玉コレステロール値の上昇を抑制する効果(水溶性食物繊維)
- 摂りすぎた脂質の吸収を抑制する効果(水溶性食物繊維)
- 胃潰瘍やドライアイを予防する効果(ムチン)
- 風邪を予防する効果(ムチン)

今回はモロヘイヤの美容・健康効果を栄養素ごとに詳しく解説していきます。
また、モロヘイヤの効果を最大限に引き出すスムージーレシピや、新鮮なモロヘイヤの選び方も併せて解説します。
モロヘイヤの圧倒的な栄養価と、高い美容・健康効果を是非、ご覧ください。
モロヘイヤスムージーに含まれるビタミン、ミネラルの種類と効果
モロヘイヤにはビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウムが豊富に含まれている
モロヘイヤの栄養価を知るために、モロヘイヤとブロッコリーのビタミン、ミネラル含有量を比較しました。
ブロッコリーと比較したのは、栄養価がとても高い野菜だからです。
- 緑黄色野菜に分類される
- プロアスリートの常備野菜として人気

緑黄色野菜とは「原則として可食部100g当たりカロテン含量が600µg(マイクログラム)以上の野菜」のことです。
引用:カゴメ株式会社
またカロテンとは、体内でビタミンAに変換される栄養素です。
以下の表がモロヘイヤとブロッコリーのビタミン、ミネラルを比較したものです。
モロヘイヤ(生) | ブロッコリー(生) | |
---|---|---|
エネルギー | 36kcal | 37kcal |
水分 | 86.1g | 86.2g |
β-カロテン(ビタミンA) | 10000μg | 900μg |
ビタミンB1 | 0.18mg | 0.17mg |
ビタミンB2 | 0.42mg | 0.23mg |
ナイアシン | 1.1mg | 1.0mg |
ビタミンB6 | 0.35mg | 0.30mg |
葉酸 | 250μg | 220μg |
パントテン酸 | 1.83mg | 1.42mg |
ビオチン | 14μg | 13μg |
ビタミンE | 7.0mg | 3.4mg |
ビタミンC | 65mg | 140mg |
カルシウム | 260mg | 50mg |
出典:食品成分データベース
上の表の通り、モロヘイヤはブロッコリーと比較して、以下の栄養素が高いことがわかります。
- β-カロテン(ビタミンA)
- ビタミンB2(ビタミンB群)
- ビタミンB6(ビタミンB群)
- 葉酸(ビタミンB群)
- パントテン酸(ビタミンB群)
- ビタミンE
- カルシウム
この表からも、モロヘイヤは非常に栄養価の高い葉野菜だということが納得できます。
モロヘイヤはビタミンB群が、まんべんなく含まれた珍しい葉野菜
スムージーに使われる葉野菜で、ビタミンB群がまんべんなく含まれる野菜は、モロヘイヤと大葉のみです。
スムージーに使われる葉野菜とは、小松菜、ほうれん草、水菜、大葉、ケール、つるむらさきなどです。
今回はビタミン、ミネラルの中でも、モロヘイヤの特徴的な栄養素、ビタミンB群の効果について、詳しく解説していきます。
モロヘイヤに含まれるビタミンB2には、生活習慣病予防する効果がある
モロヘイヤに含まれるビタミンB2には、生活習慣病を予防する効果があります。
生活習慣病には以下のものがあります。
- 高血圧
- 脳卒中
- 心臓病、、、など
ビタミンB2に生活習慣病を予防する効果があるのは、過酸化脂質を分解する機能があるためです。
過酸化脂質は、体内に蓄積すると動脈硬化を引き起こす有害物質です。
動脈硬化は、高血圧や脳卒中、心臓病などの生活習慣病の原因にもなるため、ビタミンB2を摂ることは生活習慣病の予防に繋がります。
引用:わかさ生活
生活習慣病を予防し健康に生活するためにも、ビタミンB2が豊富なモロヘイヤスムージーを飲みましょう。
その他、ビタミンB2には以下の効果があります。
- ダイエット効果
- 糖尿病を予防する効果
- 粘膜や皮膚を健康に保つ効果
引用:わかさ生活
モロヘイヤに含まれる葉酸には、胎児の発育を促す効果がある
葉酸は胎児の発育にとっては、重要な栄養成分です。葉酸は、細胞の生産や再生を助ける効果があるからです。
葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。また、代謝に関与しており、DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンです。 引用:健康長寿ネット
胎児の頃は細胞の生産が最も活発な時期のため、妊婦は胎児が正常に発育するために葉酸が不足しないように注意する必要があります。
妊娠中の方は胎児の順調な発育のためにも、モロヘイヤスムージーを摂取して葉酸を確保しましょう。
モロヘイヤに含まれるパントテン酸には、ストレスを和らげる効果がある
パントテン酸にはストレスへの抵抗力を高めるため効果があります。
パントテン酸にはストレスをやわらげる、副腎皮質ホルモンの分泌を促す効果があるからです。
人の体内では、ストレスが生じると副腎から副腎皮質ホルモンを分泌して血糖値を上げ、エネルギーを増大させてストレスに臨む体制を整えます。
パントテン酸はこの副腎の働きを強化し、副腎皮質ホルモンの合成を促します。このことからパントテン酸は「抗ストレスビタミン」とも呼ばれています。
引用:わかさ生活
モロヘイヤスムージーに含まれるパントテン酸には、ストレスを和らげ精神を安定させる効果があるのです。
その他にも、パントテン酸には以下の効果が確認されています。
- 動脈硬化を予防する効果
- 肌と髪の健康を保つ効果
モロヘイヤに含まれるビタミンB6には、美肌効果がある
ビタミンB6には健康で丈夫な皮膚を作る効果があります。
ビタミンB6には以下の図のように、たんぱく質をアミノ酸に分解し、更にアミノ酸から皮膚を合成する作用があるためです。
出典:わかさ生活
新しい皮膚細胞の合成により、皮膚の古い細胞は新しい細胞に生まれ変わります。その結果、美肌効果を享受できるのです。
美肌を目指す方は、モロヘイヤスムージーからビタミンB6を摂取しましょう。
その他、ビタミンB6には以下の効果が確認されています。
- 丈夫で健康な粘膜、髪、歯、爪を作る
- 血液を作る
- 体内のたんぱく質からエネルギーを産生する
モロヘイヤに含まれるビタミンA、ビタミンE、カルシウムの効果
モロヘイヤに含まれるビタミンA、ビタミンE、カルシウムの主な効果をまとめます。
- ビタミンA⇒目の健康を守る効果、抗酸化作用による美肌効果、粘膜の強化により免疫力を高める効果
- ビタミンE⇒美肌効果、動脈硬化や血栓の予防効果、悪玉コレステロール値の低下効果
- カルシウム⇒骨の形成、ホルモンの放出効果、血液の凝固
ビタミンA、ビタミンE、カルシウムの効果については、小松菜スムージーが持つ17の効果・効能とは?栄養素ごとに解説で詳しく解説しています。
モロヘイヤスムージーに含まれる食物繊維の種類と効果
モロヘイヤには水溶性食物繊維が豊富に含まれる
今度はモロヘイヤとブロッコリーの食物繊維含有量を比較しました。
モロヘイヤ(生) | ブロッコリー(生) | |
---|---|---|
エネルギー | 36kcal | 37kcal |
水分 | 86.1g | 86.2g |
炭水化物 | 6.3g | 6.6g |
食物繊維 | 5.9g | 5.1g |
(水溶性食物繊維) | 1.3g | 0.9g |
(不溶性食物繊維) | 4.6g | 4.3g |
出典:食品成分データベース
モロヘイヤには不溶性食物繊維だけではなく、水溶性食物繊維も豊富に含まれていることがわかります。
スムージーに使われる葉野菜には不溶性食物繊維が多く含まれていますが、水溶性食物繊維は多く含まれていません。
しかしモロヘイヤには不溶性食物繊維と同時に、水溶性食物繊維も豊富に含まれています。
水溶性食物繊維が血糖値の急上昇を防ぎ、糖尿病を予防する
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の効果を、以下の表に記載します。
不溶性食物繊維 | 水溶性食物繊維 | |
---|---|---|
特性 | 水に溶けない | 水に溶ける |
効果 | 水分を吸収し、便を柔らかくする | 血糖値の急上昇を防ぎ、糖尿病を予防する |
腸で吸収されず、便のかさとなる | コレステロールの吸収を抑え、排泄を促す | |
有害物質を便と一緒に排出する | 脂質の消化吸収を抑える | |
含まれる食品 | 野菜、穀類、豆類、きのこ類 | 果物、昆布、わかめ、こんにゃく、里芋 |
食感 | ザラザラ | ぬるぬる、ねばねば |
引用:一生役立つ きちんとわかる栄養学 飯田薫子、寺本あい監修
モロヘイヤに含まれる水溶性食物繊維は、血糖値の急上昇を抑えるため、糖尿病を予防する効果があります。
モロヘイヤに含まれる水溶性食物繊維は水に溶けることで、粘調性を高めます。
食事の栄養素は、腸から吸収されます。 粘調性が高くなった食事は、ゆっくりと腸に移動するため、腸から糖質が吸収される速度が遅くなります。
このため、水溶性食物繊維を摂取すると、血糖値の急上昇が抑えられ糖尿病が予防されるのです。
水溶性食物繊維がコレステロールや脂質の消化吸収を抑える
粘調性を持った水溶性食物繊維は、腸内で消化が行われていないコレステロールや脂質を吸着し、対外に便として排泄します。
このため悪玉コレステロール値の上昇抑制、摂りすぎた脂質の吸収抑制に効果を発揮します。
モロヘイヤスムージーに含まれるムチンの効果
モロヘイヤに含まれるムチンには、胃潰瘍やドライアイを予防する効果がある
ムチンとは、モロヘイヤに含まれるねばねば成分です。
ムチンには胃潰瘍やドライアイを予防する効果があります。
ムチンが胃壁や目の表面などの粘膜を保護する機能を持つためです。
ムチンには高い保水力があります。そのため胃壁や目の表面などの粘膜の保護に効果を発揮するのです。
引用:なちゅらだま
ストレスで胃に不調を感じやすい方や、パソコンなどで目を酷使する方は、モロヘイヤスムージーで胃潰瘍やドライアイを予防しましょう。
モロヘイヤに含まれるムチンには、風邪の予防する効果がある
ムチンの高い保水力は、風邪の予防に効果を発揮します。
ムチンは高い保水力により、鼻や目などの粘膜を守ることでウイルスの侵入を防ぐためです。
風邪予防にも、モロヘイヤスムージーは効果的です。
その他、ムチンには以下の効果があります。
- 免疫力を高める
- 疲労回復
- 血糖値の上昇抑制
- コレステロール値の低下
- 腸内環境を整える
引用:なちゅらだま
モロヘイヤの効果を最大に引き出すスムージーレシピ
妊婦の方へ、胎児の発育に最適な葉酸たっぷりのモロヘイヤスムージー
1人前 450g | 材料 |
---|---|
![]() | モロヘイヤ80g |
バナナ80g | |
冷凍いちご70g | |
オレンジ90g | |
マスカット45g(皮ごと) | |
アボカドの種5g | |
水80g |
いちごは、葉酸が最も豊富な果物です。
このモロヘイヤスムージーを飲むと、モロヘイヤの葉酸も加わり、お腹の赤ちゃんも大喜びです。
いちご以外に葉酸が豊富な果物には、以下のものがあります。
- パッションフルーツ
- アボカド
- マンゴー
- 赤パプリカ

元気な赤ちゃんを産むためにも、葉酸たっぷりのモロヘイヤといちごのスムージーをお試しください。
美肌を目指す方へ、ビタミンB6がたっぷりのモロヘイヤスムージー
1人前 435g | 材料 |
---|---|
![]() | モロヘイヤ55g |
バナナ100g | |
アボカド50g | |
キウイ90g(皮ごと) | |
水140g |
バナナはビタミンB6が最も含まれる果物です。またアボカドにもビタミンB6が豊富に含まれています。
モロヘイヤ、バナナ、アボカドに豊富なビタミンB6の力により、新しい皮膚細胞を作り美肌美人になりましょう。
その他、ビタミンB6が豊富な果物は以下になります。
- 赤パプリカ
- 黄パプリカ
- ぶどう

モロヘイヤスムージーは栄養価だけではなく、味もとても美味しいスムージーです。
皆様にも是非、味わって頂きたいです。
以下の記事ではモロヘイヤ―スムージーのレシピを大量に公開しています。 是非、参考にしてください。
⋙モロヘイヤスムージーの人気レシピ集【プロが効果も徹底解説】
スムージーに使う新鮮なモロヘイヤの選び方
モロヘイヤスムージーから高い栄養価を得るには、新鮮なモロヘイヤを選ぶ必要があります。
多くの美容・健康効果を得るためにも、新鮮なモロヘイヤの選び方を理解しておきましょう。
葉にハリがあり、濃い緑色をしているものをモロヘイヤを選ぶ
葉にハリがあり、濃い緑色をしているモロヘイヤが新鮮です。
葉がしおれていたり、変色していたりするモロヘイヤは鮮度が落ちているので避けましょう。
モロヘイヤは鮮度を失うと、葉から水分が飛びしおれてしまいます。また葉が変色している場合は、酸化されてビタミンなどが変質しています。
新鮮なモロヘイヤを選ぶためにも、まず葉を見てハリがあるもの、濃い緑色をしたモロヘイヤを選びましょう。
茎の切り口が綺麗な白または黄緑色のモロヘイヤを選ぶ
収穫されてから時間が経つと、モロヘイヤの茎の断面は乾いて黒ずんできます。
新鮮なモロヘイヤを選ぶためにも、茎の切り口が白~黄緑色をしていて、みずみずしいものを選びましょう。
家庭菜園で作ったモロヘイヤでスムージーを作る時には注意が必要
家庭菜園されたモロヘイヤの茎には、毒素が含まれている可能性がある
市販されているモロヘイヤの茎には毒素は含まれていません。
市販のモロヘイヤは収穫期のモロヘイヤだからです。
モロヘイヤの茎は時期によって、毒素の有無が異なります。収穫期を終えた成熟した茎には毒素が含まれています。
素人が「収穫期のモロヘイヤ」なのか、「収穫期を終えて成熟したモロヘイヤ」なのか判断するのは、非常に難しいです。
家庭菜園で作られたモロヘイヤの茎には毒素が含まれている可能性があるので、モロヘイヤスムージーを作る時は葉だけを使いましょう。
詳しくはモロヘイヤは茎ごと生でスムージーにしよう【毒素の心配はなし】で解説しています。
まとめ【モロヘイヤのスムージーが持つ9つの効果】
今回は「最も栄養価の高いグリーンスムージー」、モロヘイヤスムージーの美容・健康効果について解説しました。
モロヘイヤスムージーの9つの効果をまとめます。
- 生活習慣病の予防効果(ビタミンB2)
- 妊婦の方が抱える、胎児の発育を促す効果(葉酸)
- ストレスを和らげる効果(パントテン酸)
- 美肌を作る効果(ビタミンB6)
- 糖尿病を予防する効果(水溶性食物繊維)
- 悪玉コレステロール値の上昇を抑制する効果(水溶性食物繊維)
- 摂りすぎた脂質の吸収を抑制する効果(水溶性食物繊維)
- 胃潰瘍やドライアイを予防する効果(ムチン)
- 風邪を予防する効果(ムチン)
今回解説したモロヘイヤスムージーの効果は、ほんの一部です。
「最も栄養価の高いグリーンスムージー」、モロヘイヤスムージーを飲んで、美しく健康に生きましょう。