・スムージーに使うほうれん草を冷凍する方法が知りたいな。
・冷凍ほうれん草を使ったスムージーレシピも知りたい。
スムージーに使う冷凍ほうれん草の作り方でお悩みのあなた!
冷凍ほうれん草でスムージーを作ると時間短縮になるため、忙しい朝でも簡単に作れて便利ですよね。
そこで今回は、スムージーに使うほうれん草を、栄養価を下げることなく冷凍する方法を紹介します。
- スムージー用のほうれん草を生で冷凍する方法
- ほうれん草は生で冷凍した方がよい理由
- 茹でたほうれん草を冷凍する場合の注意点と方法
- 冷凍ほうれん草を使ったスムージーの作り方とレシピ
- スムージー用のほうれん草を冷凍するメリット
また、市販の冷凍ほうれん草でスムージーを作るメリットも併せて解説します。
本記事を読めば、誰でも簡単に冷凍ほうれん草を作れます。
明日からでも、ぜひお試しください。
- スムージースペシャリスト資格を取得。
- 大手食品メーカーで11年間、食品の研究開発を経験。また1年半、食品のマーケティング業務を経験。
- スムージー飲用歴2年。
スムージーに使うほうれん草を生で冷凍する方法
以下のタイムラインに従えば、誰でも簡単に生のほうれん草を冷凍することができます。
- STEP1ほうれん草の根元を中心に全体を流水で洗います
- STEP2ほうれん草に含まれるシュウ酸が気になる方は、10分水に浸しましょう
- STEP3洗ったほうれん草の水分をキッチンペーパーでよく拭き取ります。水分を拭き取ることで冷凍中に、決着しにくくなります
- STEP4スムージー1食分のほうれん草を計量します(僕は80~100gです)
- STEP5ほうれん草をミキサーに入れやすいサイズにざく切りして、1食分をジッパーにいれます
- STEP6ジッパーにストローを入れ、中の空気を吸い、ジッパー内を真空にします
- STEP7ジッパーを閉めて画像のようにペコペコの状態になったら冷凍庫へ入れます
ジッパー内を真空にすると、冷凍中にほうれん草が酸素と触れないため、酸化しにくくなります。
冷凍したほうれん草の保存期間は、1ヶ月です。
スムージーに使うほうれん草は、生で冷凍するのがおすすめ
生のほうれん草を冷凍保存しても栄養価は低下しない
ほうれん草を生のまま冷凍保存しても、ビタミンやミネラル、食物酵素などの栄養価は低下しません。
冷凍保存したほうれん草の栄養価が落ちないことは、科学的により証明されています。
ホウレンソウをゆでると加熱による酸化、分解、水への溶出により総ビタミンC量は大きく減少し、醤油を添加するとさらに減少したが、冷凍による変化はあまりみられなかった。
生のほうれん草をそのまま冷凍すると、栄養価を落とさずに冷凍保存することができます。
ほうれん草は冷凍するために、茹でると栄養価が低下してしまう。
上記の研究結果にも書かれている通り、ほうれん草は茹でると栄養価が低下してしまいます。
ほうれん草に含まれる栄養素は、茹でた時に熱に破壊されたりお湯への溶出によって失われるからです。
栄養価を保ったまま冷凍保存するためにも、ほうれん草は茹でずに生のまま冷凍しましょう。
生のほうれん草の安全性や、ほうれん草を茹でた時の栄養価の低下については、下記に記事で解説しています。
⋙ほうれん草のスムージーは生で作ろう【下ごしらえや茹でる必要なし】
スムージーに使う冷凍ほうれん草は、ブランチング処理の必要がない
ブランチング処理とは、冷凍耐性を高めるために、下茹ですることです。
冷凍耐性を高めるとは、野菜を解凍した時に水分が漏れたり、食感がへたるのを防ぐことです。
ほうれん草を生で冷凍すると、ほうれん草中の水分が氷になることで、ほうれん草中の細胞組織が破壊されます。
このまま冷凍ほうれん草を解凍すると、壊れた細胞組織が水分を抱えられなくなり、水分が漏れ出します。また細胞組織が壊れているため、食感がへたってしまうのです。
一方、ほうれん草をブランチング処理をすると、ほうれん草の細胞組織が柔らかくなります。
細胞組織が柔らかくなるので、冷凍中に氷による細胞組織の破壊を防ぐことができます。
冷凍中に細胞組織が破壊されないため、ほうれん草を解凍しても水分が溶出したり、食感がへたることはありません。
スムージー用の冷凍ほうれん草は、解凍時に水分が漏れたり食感がへたっても問題なし
スムージー用のほうれん草は解凍する時は、ミキサーの中かジッパーの中で行います。
冷凍ほうれん草を解凍した時に、漏れる水分をそのままスムージーに使うためです。
冷凍ほうれん草から漏れた水分には、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれています。
そのため、漏れた水分はスムージーに全て使いきるのが賢明です。
- ミキサーの中でほうれん草の水分が漏れても、スムージーにする時に混ざる
- ジッパーの中で水分が漏れても、そのままジッパーの中の水分をミキサーに入れたらよい
また解凍時にほうれん草の食感がへたっても、ミキサーで撹拌するため問題ありません。
スムージー用のほうれん草は解凍時に、水分が漏れても食感がへたっても影響がありません。
そのため、ブランチング処理は必要ないのです。
スムージーに使うほうれん草を茹でて冷凍する場合の注意点と方法
生で冷凍するのがおすすめだと言われても、私は茹でて冷凍した方が安心かな。
生が心配という方のために、茹でて冷凍する方法も紹介します。
ほうれん草を茹でる時間を1分以内に抑える
ほうれん草のベストな茹で時間は1分です。1分より長いと栄養価が逃げてしまいます。
茹でたほうれん草を冷凍する方法
冷凍用のほうれん草の茹で方
- STEP1ほうれん草に流水を当て、根元を中心に洗う
- STEP2ほうれん草の根に十字切れ込みを入れて、熱が通りやすいようにする
- STEP3フライパンに深さ2〜3cmの湯を沸かし、塩を小さじ1杯投入
- STEP4ほうれん草を広げて入れ30秒蒸し、裏返して30秒蒸し取り出す。ほうれん草を入れた後は、裏返すとき以外は蓋をします。葉先がフライパンから出るなら葉先を曲げてフライパンに収めましょう。
- STEP5根元を揃えて、軽く水気を絞る
- STEP6ミキサーに入れやすいサイズに切る
この方法でほうれん草を茹でると、ほうれん草の栄養価の低下を最小限に抑えることができます。
詳しくは、ほうれん草のスムージーは生で作ろう【下ごしらえや茹でる必要なし】の記事で解説しています。
茹でたほうれん草を冷凍庫に収納する方法
ほうれん草の水気をしっかり絞り、スムージー1食分ずつラップで包みます。包んだほうれん草はジッパーに入れて、冷凍庫で保存します。
ラップで包むことにより、冷凍したほうれん草同士が決着するのを防げます。
冷凍したほうれん草の保存期間は、1ヶ月です。
スムージーに使う冷凍ほうれん草の解凍方法
解凍せずに作ったほうれん草スムージーを飲んで、体を冷やしたくない。
このような方は、冷凍ほうれん草をミキサー内かジッパー内で2時間以上前に解凍しておきましょう。
ミキサー内かジッパー内で解凍すれば、冷凍ほうれん草から漏れる水分をそのままスムージーに使うことができます。
解凍せずに作った、冷凍ほうれん草スムージーのレシピ
冷凍ほうれん草と甘い果物を使ったスムージー
1人前 460g | 材料 |
---|---|
冷凍ほうれん草80g | |
りんご140g | |
バナナ90g | |
ドライプルーン20g | |
冷凍マンゴー30g | |
水100g |
冷凍ほうれん草を解凍しない場合は、そのまま冷凍ほうれん草をミキサーに入れてスムージーを作ります。
できあがり温度は上図のように15.8℃でした。夏場だったのでひんやり美味しく飲むことができました。
冷凍ほうれん草や、生ほうれん草を使ったスムージーレシピは、下記の記事で豊富に紹介しています。
⋙ほうれん草のスムージーレシピ9選【りんご、キウイ、バナナ】
スムージーに使うほうれん草を冷凍するメリット
好きなタイミングで、ほうれん草スムージーを作ることができる
冷凍したほうれん草は、1ヶ月保存可能です。長期保存できるため好きなタイミングで、ほうれん草スムージーを作ることができます。
一方、生のほうれん草の冷蔵庫での保存期間は数日です。それ以上放置するとほうれん草は腐り始めます。
- 触るとねばねばしてくる
- 茶色い汁が出てくる
- もわっとした腐敗臭がする
購入したほうれん草を冷蔵保存できる日数は、意外に短いのです。このため、ほうれん草を購入したらすぐにスムージーにしなければなりません。
冷凍ほうれん草は長期保存できるため、好きなタイミングでほうれん草スムージーを作ることができます。
ほうれん草スムージーの食感が滑らかになる
生のほうれん草を冷凍すると、スムージーにした時に食感が滑らかになり美味しく飲むことができます。
先述しましたが、ほうれん草を冷凍した時に、ほうれん草内の水分が氷になり、硬いほうれん草の細胞組織を壊して柔らかくしてくれるからです。
冷凍して柔らかくなったほうれん草は、ミキサーで微粒子になるまで簡単にすり潰すことができます。
微粒子になるまで撹拌されたほうれん草スムージーは、滑らかでとても美味しいです。
ほうれん草の細胞壁の中にある、ルテインを抽出しやすくなる
ほうれん草の細胞壁の中には、ルテインという色素成分が含まれています。
しかし細胞壁は人間の弱い消化力では全てを破壊することができません。
一方ミキサーを使うと撹拌力により細胞壁を破壊し、ルテインを抽出することができます。
また先述のように、冷凍ほうれん草は細胞壁がほうれん草内の氷により破壊されているため、ミキサーで簡単にルテインを抽出できます。
ほうれん草を冷凍すると、ルテインを抽出しやすくなるのです。
ルテインには、目を守る効果がある
ルテインはファイトケミカルの1種で、高い抗酸化作用を発揮します。
抗酸化作用とは、体を老化させる活性酸素を除去する作用のことです。
ルテインは紫外線やブルーライトにより、目に発生した活性酸素を除去して目を守る効果があります。
具体的には、加齢黄斑変性や白内障といった目の病気を予防します。
「水晶体」や「黄斑部」に存在するルテインは、これらの有害な光によって発生する活性酸素を除去したり、過剰な発生を抑えたりするという役割を担っています。この「水晶体」とは、人間の目においてレンズの役割を果たしている部分です。ルテインは水晶体や黄斑部といった目の重要な部位に存在しており、有害な光や活性酸素から守っているのです。
引用:わかさ生活
冷凍ほうれん草を使いスムージーを作ることで、目の健康を守るルテインを摂取しやすくなるのです。
ミキサーでスムージーを撹拌する時間が短くなる
冷凍したほうれん草は、ほうれん草中の氷により細胞組織が破壊され、柔らかくなっています。
そのため、ミキサーで冷凍ほうれん草を短時間撹拌するだけでスムージーを作ることができます。
スムージーは朝食に摂られる人が多いです。
冷凍ほうれん草を使うと、忙しい朝でも短時間でほうれん草スムージーを作れるため、ゆとりを持って生活できます。
市販品の冷凍ほうれん草でスムージーを作るメリット
市販品の冷凍ほうれん草は、栄養価が高い
市販品の冷凍ほうれん草は、生のほうれん草と比較して栄養価が低いことはありません。
むしろ生のほうれん草より栄養価が高い場合もあります。
市販の冷凍ほうれん草は、栄養価の最も高い旬の時期に収穫し、まとめて冷凍しているからです。
旬の時期のほうれん草を冷凍するのは、ほうれん草の価格が安いため、冷凍ほうれん草を作るメーカーにもメリットがあるからです。
市販の冷凍野菜は、少しでも安く製造できるよう、最も値段の下がる旬の時期に収穫したものを使用しています。つまり、鮮度がバツグンな状態でしかも最も栄養素が高い時期に冷凍処理しています。時期によっては、旬を過ぎた生野菜を買うよりも栄養価が高いことが多いのです。
引用:UCC フーズブリッジ
・スムージー用のほうれん草を冷凍するのが面倒くさいなぁ。
・そもそもほうれん草を切るのが面倒くさい。
このように感じている方は市販の冷凍ほうれん草を使うことで、手軽に栄養価の高いほうれん草スムージーを作ることができます。
まとめ【スムージーに使うほうれん草を冷凍する方法】
今回はスムージーに使うほうれん草を冷凍する方法を解説しました。
- ジッパー内の空気を吸って、真空にしてから、ほうれん草を冷凍する
- ほうれん草は生のまま冷凍するのがおすすめ
- ほうれん草を茹でて冷凍する場合は、茹で時間を1分以内にする
- 冷凍ほうれん草の解凍はミキサー内か、ジッパー内で行う
- 冷凍ほうれん草をそのままスムージーに使っても美味しい
この他、スムージーに使うほうれん草を冷凍するメリットと、市販の冷凍ほうれん草を使ってスムージーを作るメリットも解説しました。
今回の記事を参考に、冷凍ほうれん草を使い、好きなタイミングで簡単にほうれん草スムージーを作りましょう。
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